患者を診ている医者とカプセル
患者を診ている医者

同じ単純ヘルペスでも唇や顔など上半身に症状が出る1型と性器など下半身が狙われる2型の2種類に分かれます。
口唇ヘルペスと性器ヘルペスは感染経路や症状が出る場所が違います。
治療法も微妙に違うので、両方のヘルペスについて最低限の知識を頭に入れておきましょう。

辛い症状を抑えるためには薬を飲んで治療しますが、治療タイミングはできるだけ早い方が良いのでいち早くヘルペスの前駆症状に気づく必要があります。

また生活習慣を改め、サプリメントを飲む方法も効果があるので一旦感染した以上再発を防ぐための対策も日々怠ることはできません。

口唇ヘルペスとは?

単純ヘルペスウイルスに感染すると口唇ヘルペスを発症します。
一旦単純ヘルペスウイルスに感染して免疫がついても、厄介なことにこの病気は再感染しやすい上、しつこく再発する特徴があります。

口唇ヘルペスにかかったことがある大人は、本格的な再発予防対策を施さない限り、少なくとも2回は再発を経験していると言われます。

口唇ヘルペスはぶりかえしやすく、唇という目立つ部分が患部になるので、度々再発すると本当にうんざりするものです。
ヘルペスの症状が落ち着いてもウイルスは腰の近くの神経に入り込み、再発の機会をうかがっています。

心身の強いストレスや疲労などで免疫力が低下した時、胃腸障害、紫外線をたくさん浴びた時も再発しやすいので気をつけましょう。
女性は生理前後も再発率が上がります。
再発を防ぐためにも普段から規則正しい生活を送り、睡眠時間も十分に確保して翌日に疲れを持ち越さないようにしましょう。

活性化したヘルペスは薬で抑えることができますが、普段からヘルペスウイルスが元気にならないように体調を整えておくことが大切です。

口唇ヘルペスを発症すると唇に水ぶくれができますが、皮膚にピリピリ、ムズムズする違和感を覚えます。
チクチクと痛みを感じるケースも珍しくありません。
ほてりやかゆみが出ることもありますが、何度も再発するうちに水ぶくれができる前に前駆症状を感じ取れるようになるそうです。

前駆症状のあとは唇や唇の周りが部分的に赤くなり、本格的に水ぶくれが発生します。
水ぶくれがかさぶたになったら快方に向かっている証拠ですが、完全に症状が治まるまでに10日から3週間近くかかってしまいます。

再発時は軽い症状で済み症状が出ている期間も長引かないことが多いようですが、初感染の時は水泡が広範囲に渡って出現し、ヘルペスが原因でリンパが腫れて熱が出ることもよくあります。

初感染の時も再発時も、治療に使われる薬は抗ヘルペスウイルス外用薬や内服剤です。
症状に気付いたらできるだけ早く治療を始め、薬を使って対処する必要があります。
早いタイミングで薬を飲み始めれば、5日程度の内服でほぼ症状が目立たなくなります。

治療するタイミングが遅れ薬を内服しても症状が良くならない場合、点滴治療を行うよう指示されることもあります。
状態によっては入院する必要があるので、初感染の時は本当に注意する必要があります。

性器ヘルペスとは?

性器ヘルペスも口唇ヘルペスと同じ単純ヘルペスウイルスに感染することで発症する病気ですが、発症原因になるウイルスは1型ではなく2型です。

男の人より女の人の方が2倍以上も感染、発症しやすい特徴があります。
また、単純ヘルペスウイルス2型の性器ヘルペスは、口唇ヘルペスよりも再発しやすいことが分かっているので、不安なら再発予防対策に取り組むことが大切です。
最悪な条件が重なると、1ヶ月に複数回再発することもあります。

性器ヘルペスを発症すると、前期症状として性器に普段感じたことがないピリピリ、ズキズキ、チクチクするような違和感に気づきます。
性器以外にも足のつけ根や太もも、お尻の皮膚表面に不快症状が現れることもあります。

諸々の違和感を自覚したあと、水ぶくれができます。
水ぶくれのサイズは小さいものの、狭い範囲に密集してできるので不気味な状態になります。
水ぶくれができている間は痛みやかゆみ、ほてりなどの症状に見舞われます。
太もものつけ根のリンパが腫れて痛むこともありますが、初感染初発症の時がひどくなりやすいところは口唇ヘルペスと共通しています。

症状が治まるまで2週間から3週間ほどかかりますが、薬で治療すればもっと早く治癒させることができます。
外用薬と内服剤の抗ヘルペスウイルス薬で治療することになりますが、やはり薬はできるだけ早く飲むのが理想的です。

治療するのが遅れて重症化すると、患部の痛みや腫れがひどくなり排尿困難に陥ることもあります。
高熱や頭痛など全身の症状が多くおしっこもままならない状態が続けば、入院して本格的に治療しなければなりません。

もし年間6度以上性器ヘルペスをぶり返している場合、再発抑制療法で症状が出現する前にウイルスの増殖を抑えることも可能です。
ムズムズする嫌な感じを二度と味わいたくないと感じている方には検討する価値がある治療法です。
完全に再発を食い止めることは難しいようですが、再発率を大幅に下げることができることは確かです。
毎月何回も再発しているような方は、辛い思いをしないために再発率を下げる治療が役立つかも知れません。

ただし再発抑制療法は内服剤の抗ヘルペスウイルス薬を毎日飲まなくてはなりません。
飲み忘れることなく服薬治療を続ける根気も必要な治療法です。

ヘルペスの感染経路

口唇ヘルペスにしても性器ヘルペスにしても、主な感染経路を把握しておくことが予防対策になります。
それぞれ感染経路は異なるところもあるので、各感染経路をチェックしておきましょう。

口唇ヘルペスの場合はキスや性行為など感染者と直接触れ合うことで感染することが多いものの、ウイルスが付着した食器やタオル、寝具などから間接的にうつされることもあるので注意しなければなりません。
家族や恋人同士、部活動の仲間から感染するケースも目立ちます。

ただ、一昔前までほとんどの方が幼少期に家族から口唇ヘルペスをうつされて免疫がついていましたが、衛生状態が良くなっている近年は若い世代で抗体を持っている方が以前の半分ほどしかいないそうです。
殺菌スプレーや除菌アイテムを駆使してタオルの使い回しもしていない家族は、たとえ感染者と同居していてもうつされずに済む可能性があります。

子どもの頃にヘルペスに感染しなかったことは良いことのように思えますが、実は問題点も抱えています。
幼い頃にヘルペスに感染すると発症してもほとんど症状がないことが大半です。
ところが成人してから初感染初発症すると重症化しやすいので要注意です。
1型の抗体があると2型に感染しにくくなる上、もし症状が現れても軽い症状で終わることが多いとは言え、理想を言えば一生1型にも2型にも感染しないのが一番です。

性器ヘルペスの場合、感染経路はほとんどの場合性行為になります。
単純ヘルペスウイルスに感染、発症している相手と性行為を行うと、身体や粘膜同士が触れ合ってから4日から10日ほどしてから症状が出ます。

口唇ヘルペス発症中にウイルスだらけの指や性器と接触し、性器ヘルペスを発症するパターンも増えています。
性行為には自慰行為も含まれます。
自分の手指に口唇ヘルペスのウイルスが付着したまま自慰行為を行い、性器にウイルスが感染して発症することもあります。

コンドームだけでは防ぎきれないので、感染している可能性がある相手とは性行為を行わないことが予防対策になります。
自分が感染している時は自慰行為も避けた方が良いでしょう。

また最近はリジンのサプリメントが再発防止に効くと人気があります。
予兆を感じてから薬を飲んでも即効性はないので、普段からリジンのサプリを服用してウイルスの動きを抑えておくことも有効な対策の1つと考えられています。